体調や心の調子が良くないとき、どうしてそうなったのか、原因を考えてしまうことはないでしょうか。
特にメンタル的な不調の場合は、ついつい、どうして?なぜ?あの人のせい?あれをしたせい?といろいろと考えてしまったり。
私もパニック障害の症状が出始めた頃、原因ばかりを探していました。
もちろん、症状が出た原因がわかって適切な対処さえできれば、改善ができることもあるかと思います。
でも、概して言えば、原因をいくら考えたところで改善することは稀です。
調子が良くないときにするべきことは、今の状態をどうすれば改善できるのかを考え、それをできることから実践することです。
原因は状態が良くなってから考えればよい場合が多いように思います。
私がこの考え方を知ったのは、仏教の「毒矢の例え」でした。
毒矢に当たった時に、まずしなければならないことは、どうしたら毒が回らずに生き延びることができるのか、です。
なぜ毒矢が当たったのか、誰が打ったのか、といったことを考えていては、毒が回って死んでしまします。
原因を考えるのは生き延びた後でいいということです。
この考え方を意識するようになってからは、まずは「今の状態」を改善することは何かを考えて対処ができるようになってきています。
同じように原因ばかりを考えてしまっている方がいれば、少し視点を変えてみるといい方向にいくかもしれません。お試しあれ。
〜苦手な床屋に行ってきた後の自宅にて。