数年前から朝の出勤時間を早めて、試行錯誤を繰り返した結果、人生に大きな変化が現れた話をしたい。
◆通勤時間を早めたキッカケはパニック障害
私は郊外に住んでいて長時間通勤なのだが、数年前から満員電車に乗るとパニック障害の症状が出るようになった。
私の乗る路線は遅延が多いうえに人身事故も多いという過酷な状況で、車内に閉じ込められるような状況になると症状は悪化した。
一時期は会社を辞めざるをえないと思うこともあったが、帰りの電車では症状が軽いことから、朝も早く出て少しでも空いた電車であれば大丈夫かもしれないと、藁にもすがる思いで始めたのがキッカケだった。
◆最初はケンタッキーで朝活
電車を早めてみると、ラッシュ時に比べてかなり空いている電車を発見し、座っての出勤も可能になった。
これだけで症状はかなり楽になったうえに、多少の遅延があっても混雑は限られるというメリットもあった。
会社に早く着いても良かったが、駅近くにケンタッキーがあり、そこも空いていたことから、軽い朝食を取るように。
そこで始めたのが、朝読書に朝日記。
気分によって自己啓発書などの元気が出る本を読んだり、前日の振り返りと今日の心構えなどを手帳に書く朝日記を書いたり。本に力や希望をもらったり、手帳に殴り書きするだけなのだが心が落ち着いて、ちょっとした贅沢な時間も過ごせた。
これで症状はかなり改善して、通勤に対して心身の負担がだいぶ軽くなった。
◆健康のために2駅ウォーキング
ケンタッキーに毎朝行くと、我が家にとってはちょっとした贅沢になることもあり、症状がだいぶ改善するにつれ、会社の最寄りから2駅手前で降りて歩くように。
ちょうど血糖値や中性脂肪、コレステロール、血圧が高くなった時期でもあったので、健康と家計に優しい取り組みとなった。
体力がつくことはもちろん、健康効果は抜群で、中性脂肪、コレステロール、血圧が正常値に戻った。血糖値だけは下がり切らないけれど、値は改善した。
当初は期待していなかったメンタル面の効果もあった。
歩いているだけで、なぜか心が明るくなってくる。考え方も前向きになったり、新しいことに挑戦したいと思ったり。
これは後で本で読んだのが、ウォーキングをすることでうつの改善効果もあるセロトニンが生成されることによるようだ。
自律神経も整う効果もあり、身体の健康効果がメンタルにも良い影響を与えてくれることを実感している。
さらに会社に着く頃には頭もすっきりして、席についてからのスタートが早いという効果まで。
◆最後に
最初はやむに止まれない理由から始めたが、続けることで発現した効果は想定以上で、自分の人生を変えるキッカケになった。
あのまま生活を変えなかったら、おそらくパニック症がひどくなって会社に行けなくなっていたと思う。
今でもパニック症とは付き合っているが、日常生活に大きな影響を受けることがほとんどないところまで改善してきている。
ちょっとしたことで人生が改善できたのは、大きな経験、自信になった。同じ悩みをお持ちの方に少しでも参考になれば幸いだ。
〜会社帰りの電車にて。
〜今日の3Good Things〜
☆朝の出勤時に梅の花に癒された
☆春の気配の中、朝のウォーキングが心地良かった
☆仕事に気負わず、自然体で取り組めた